【お店と人】Vol.01『Shisha Bar もくもく』はーさん

飲食店に足を運んでは相談させていただいたり、胸の内を吐き出しては心の整理に繋がった過去が私にはあります。お店のサービスや提供している商品以外にも店主のキャラクターに惹かれて足を運ぶことがままあり、そんな部分にフォーカスしてみたいと考えるようになりました。こんなご時世だからこそ、少しでも店主・店員の人柄が身近に感じられますように。そして、少しでも良い繋がりができていく一助になればとても嬉しいです。

「目力のある人だなぁ」というのが第一印象の『Shisha Bar もくもく』店主のはーさん。いわゆる”水タバコ”を提供するバーを経営している彼女はその昔、大阪在住の友人の家に泊りがけでお邪魔した際にシーシャのお店に案内してもらい、そのタイミングで初めて触れてそこからどハマりしたそうな。それから自宅でも愛用するようになり、その延長線上に現在のお店があるようです。開業には勢いもあったけど、起業そのものには「高校生の頃からぼんやりと憧れとしてあった」と伺いました。

色々と話を聞かせていただいてると・・・昔はゲームや本が好きないかにも内向的な女子だったみたいで、少人数の仲の良い友人だけとアスレチックや遊具、はたまた工作やどろだんごを作りで遊んだりしていたようでした。それがとあるきっかけで社交的な部分を持てるようにとアルバイトで接客業に挑むようになって変わったんだとか。2年前に催された同窓会でも、「(いい意味で)変わったね。」と言われて、努力が報われたと嬉しそうに話されてました。

接客業を続けていると嫌な目にあったり引きずったりしませんか?という質問には「全然。どれだけ長くても一ヶ月で忘れるし、だいたいのことは一日でけろっと忘れちゃいます。」とのことでした。強くなりきれないナイーブな中年の私には羨ましい話でした。この先の夢や目標を伺いましたが、まだ公言するのは控えていうようだけど「胸に秘めていることはある」とのことです。

お客様とどういうコミュニケーションを楽しみたいですか?という問いかけには「趣味の話や、シーシャにまつわることですかね。けど・・・人によって話したいことも違って正解がないから、そこは柔軟に対応したいです。」とご回答いただきました。来客のない時にはどう過ごされてますか?と尋ねてみると「ゲームですね」とすぐ答えが返ってきました。”ツイステッドワンダーランド”や、幼少期からずっと好きなのが”ポケモン”とのこと。

取材させていただいた日に、わたくしが連載記事としてどういうふうに構成していくかで悩んでるという話をしたときに的確なアドバイスをくださって、なんでそんなことが言えるのか不思議に思っていたら「中学生時代に山陽新聞社の”こども新聞”に応募したんです。そこで記者の方に勉強させていただきました。」とお話してくださいました。当時、ご両親と長船のほうまで取材に行ってスポーツチャンバラの記事を綴ったみたいでした。「一種の職場体験みたいなものでした」と。

節々で礼儀正しく、帰る際にはいつもエレベーターが閉まるまでお見送りを忘れないはーさんでした。