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2019-10-04

【内懐】Vol.02 岡田雄磨さん(2019年 ミスター・ジャパン グランプリ)

”内懐(うちぶところ)”とは「人に知られたくない心の中の様子」。

自分らしさに自信を持てないでいる方へ、温かい気持ちと、一歩を踏み出す勇気を届けたい。 ひとりひとり違っていい、ひとりひとり違って当たり前、ひとりひとり違う方がいい。 みんな違うからこそ生きている意味がある。ゲストとの対話から、その人らしさ、内懐、困難との向き合い方、回復の哲学などの「ヒューマンストーリー」を伺い、自分らしく生きるためのヒントを探る旅。

第2回目のゲストはMr.Japan(ミスター・ジャパン)岡山県代表の岡田雄磨さん。

消防士として働く傍ら、ミスタージャパン岡山県代表として活動されている岡田さんに、男らしく生きるヒントを伺った。

大谷:早速なのですが、どのような経緯で消防士になられたのですか?

岡田:はい。ありがとうございます。大学が教育学部でした。子供が大好きだし、卒業後は先生になりたいという気持ちがあったので、保健体育の先生にでもなろうかなと漠然と考えていました。あるとき、実習で教壇に立ったとき『何かが違うな』と違和感を覚えたんです。自分はいったい何がしたいのだろうとしばらく自問自答しました。やがて、大学の学びを活かせる公務員になりたいと考えるようになったんです。

大谷:公務員ですか?公務員を選ばれた理由はあるのですか?

岡田:公務員を希望したのは、今思うと『社会的信用』と『安定』があるから良いに決まっているというごく一般的な理由で、周囲からのアドバイスからだったように思います。

大谷:そして、ミスタージャパン岡山県代表でもありますが、これもどのような経緯で代表になったのかとても興味がありますね。

岡田:自分は何がしたいのだろう、どうあるべきなのだろうと暗中模索していた頃、コミュニケーションスキルを上げるために、女性に声をかける練習をしたり、対話の練習をしたりするためにバーに通い、愚直に繰り返してヒントを探したりしていました。ルックスは持って生まれてきたものだし、ファッションなどの見栄えだけでは、自分が満足できない。外面だけ整えたところで男としては、通用しない気がしたんです。
次第にお金が底をついてきた頃に、自分で稼がなければならないという強い欲求が沸いてきて、自分を突き動かしました。どうやったら稼げるかに血眼になりネットビジネスや投資などのセミナーにも足を運んだりもしました。周囲からは怪しいビジネスなのではないかなどと心配されたりもしましたが、全く新しいビジネスの概念を学んだり、人とつながることで、自分が成長するきっかけとなりました。
この時期に、ミスタージャパンを目指すきっかけとなった出会いがあったのです。このミスタージャパンの大会は、人間の内面も評価されることが、自分の心が沸いた理由だと思います。

大谷:成長したとは、具体的にどのような変化があったのですか?

岡田:Mr.JAPAN(ミスタージャパン)を目指す活動は、自分自身を大きく変えてくれました。それはプライドを捨てることを体得したことだと考えています。今までは、個人の能力が高いことが強くてかっこいいことだと思っていましたし、自分が努力してきたのだから、自分が一番に成果を出したいという気持ちが強かったんです。
でも、このミスタージャパンの活動を通じての学びや出会いを経験する中で、自分一人の力はとても微力だと思い知らされたんです。自分の凝り固まったプライドをそぎ落とす行為は、正直しんどかったです。

大谷:凝り固まったプライドをそぎ落とすためにどんな努力をされたのですか?

岡田:いやそうではないのです。同級生が自分に苦言を呈してくれたんです。
プロのマジシャンとしてエンターテイメントの最前線で活躍する彼が、本質をつく指摘をいつも自分に投げかけてくれたのです。とても感謝しています。
自分はこうしたいという素直な気持ちを相手に伝える。もしそれができない時は、素直に助けて欲しいと伝え、人に頼ることが大切。誰かに助けてと言えることが強さなのかもしれないと思うようになってきました。信頼を得る生き方、感謝できる生き方を実践していこうとこの時、心に決めたんです。
今までは、自分にだけベクトルが向いていたように思います。公務員は安定しているから良いとか、お金を稼ぎたいとか、がむしゃらに個人プレーするほどに『我』が強くなってきました。その時は、そんな自分にすら気が付かなくなっていたのです。
ミスタージャパンを目指す時間のなかで、人とつながる事の無限の可能性に気がつき、より調和のとれたワクワクするような生き方を探すように変化してきたんです。言い換えれば自分自身を客観的にマネジメントできるようになってきました。これが、強さなのかもしれません。

大谷:学んだり、人と出会うことで、岡田さんご自身が男らしくなってこられたのですね。岡田さんには今後どのようなヴィジョンが見えるのか伺ってもいいでですか?

岡田:日本中の男性に、もっと男らしく、自信を持って元気になってほしいと思っています。そのために必要なマインドセットや、コミュニケーションテクニックなども学びながら、その人なりの男らしさの実現に向けて一緒に高め合って行けるコーチような活動が出来たらいいなと思っています。

大谷:コミュニケーションテクニックですか? 僕の課題でもありますし、多くの男性に興味があると思いますね。

岡田:例えば女性とのコミュニケーションでは、男女の脳の仕組みの違いや、DNAが語り継いできた性差の役割の違い、男性の社会的な役割の変遷などの多角的な視点から、女性の本能にどう訴えかけていくべきかを考えていくと良いと思いますよ。

大谷:なるほど深いんですね。男らしさを高めるってどこか漠然としていますが、具体的にはどんなことが必要でしょうか?

岡田:男性の健康を考えるうえで、特に重要なのがテストステロンというホルモンなんです。テストステロン値が高いと生殖能力が高いといわれていて、他にも、性格や社会性にも影響を与えると言われています。この数値を高めるには色々な方法が示されているんですが、ストイックに何かに集中している人や、筋肉トレーニングをしている人、おしゃれをしている人などは数値が高い傾向にあるので、結果的にはテストステロンを上手にコントロールしていくことを続けていくことが大切だと考えています。実は、テストステロンを高める体現者でありたいとも思っているんです。

大谷:岡田さんが、自分の夢に向かって努力している姿を見ると、とても刺激を受けます。自分ももっと男らしくなりたいなと思いました。でもなかなかそうは思えなくて一歩が踏み出せない方も多くいると思います。岡田さんは、自分らしくいい状態から外れてしまった時は、どのような工夫をしていい状態の自分に戻っていますか?

岡田:実は、大学時代は1日中アニメを見たり、ネットサーフィンしながらダラダラと過ごしていました。夜のバイトばかりで生活は不規則になり、食事はジャンクフードで済ませるような生活で目的もなく、暇な時間をどう過ごすかばかり考えていて苦痛でした。自暴自棄になりかけていた頃、バスケットにストイックに打ち込んでいる人を見て、オーラが見えて衝撃を受けました。同時に男として負けたな思った。これが自分の原点だと思っています。原点を知っておくと、自分が軸から外れた時に思い出すことができます。また、自分だけにベクトルが向いてしまっているなと感じたときは、鴨柱嘉人さんの動画をYoutubeで観たり、意識の高いなと思う人と会ったり、人と対話することで自己点検、自己修正することを心掛けています。

大谷:ジムでのトレーニングや美容は近年男性でも注目されていますが、内面も高めて磨いていくという考えは、新しいステージのような気がします。
岡田:そうですね。自分らしく「雄」を磨き続ける。実は自分の名前の通りなんですけどね。
男を磨き、元気にしていくことが、自分の天命なのかもしれない。そう思っています。

ゲストプロフィール

岡田雄磨(2019年 Mr.Japan コンテスト グランプリ受賞)
1993年8月23日生まれ。島根大学教育学部を卒業後、高校まで過ごした地元岡山に戻り、岡山市消防局へ入職。消防士として3年半勤務し、退職。並行して2019年9月にメンズコンテストであるMr.JAPAN 2019に出場し、グランプリを受賞。2019年10月からは東京に進出し、ファッションモデルを中心に芸能活動を開始。

【撮影協力】 RETIO(レシオ)東岡山店
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インタビュー・編集:大谷淳
撮影:金光浩太郎

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